直弧文(ちょっこもん)解体新書 その1 | がちゃ★ぶろぐ「福岡在住関西人のブログ」

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参加してまいりました。
直弧文彫刻体験ワークショップ

 

 

歴史が絡む体験イベントって、とても魅力的なものが多いのに、

参加できないことが多いです。  

 

 

何故かって?

 

 

ほとんどが子供向けだから!!


同伴して参加するために、子供産むしかないのかなぁ。
と、なんとも本末転倒なことを考えこむ始末。


なんと、今回のワークショップは大人向け。

ありがとうございます。福岡県広川町さま、西平先生さま。

 

 

 

さてさて、みなさまご存じでしょうか。

 

直線と弧線を複雑に組み合わせて描かれた文様だからと、

名付けられた直弧文(ちょっこもん)

 

古墳の石室や石の棺だけでなく、銅鏡や刀などにも描かれていて、

装飾古墳の素朴な文様(丸や三角、人間や動物、武器等)とは別格の存在感があります。

 

 

今回の古代フェスチラシは、熊本の井寺古墳の直弧文がベースです。

すごくお気に入り。一日に何度も見て、ニヤニヤするくらいラブラブ
(デザイン 白川千佳さん
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ワークショップに話を戻しましょう。

 

 

当時の作り手である工人の目から読み解く直弧文。

講師は、彫刻家の西平 孝史先生 

 

 

どのように描かれ、何を伝えているのか。

 

 

まずは、実物を見てみましょうという言葉に、心の中で

ヒャッホーーーゥ!

爆  笑  爆  笑  爆  笑キラキラ

いつもは、扉が開いてないからね。覗くだけだからね。

 

参加者各々、自己紹介をしながら、レッツ石人山古墳♪♪

 

蚊と戦いながら、ちょっとした山登り。

階段を上って、小径を抜けると…

かつては石人に守られ、今は建物に守られた石人山古墳の石棺があります。

 

▲いつもは、このように閉まっていて、隙間から覗きます。

 

 

 

開け、扉!!!!

 

 

ああ、めっちゃドキドキする。

 

 

中に入って見学。

光の照らし方で見え方が違う、ということを学びます。

上からではなく、横から照らしてみると…

 

立体的な文様が浮かび上がってきます。

リボンのようなものが、ぐるんぐるんと巻き付いているように見えました。

 

帯の部分も立体的で、上下がある。

横に5つ同じような文様が並んでいるけれど、どちらから書き始めたのだろう。

(あと、なんで落書きで NHK って書いたのか。現代人よ。)

 

実物を見ると、ぞくぞくと湧き上がってくる疑問。

そして、当時作った人たちに寄り添う気持ちが生まれます。

 

 

大昔は、野ざらしだった石棺。

子供のころ、乗って遊んだという方もいらっしゃいました。

ちょっと羨ましい。

 

摩耗して見え辛くなった場所や、後年の落書きなどもあるけれど、

見てみたい、作り出してみたい。1600年前の姿を。

 

 

 

凹凸のわかる、3Dプリンタで出力したものと、
西平先生が作成された実測図を重ね合わせ、参加者全員の意見をすり合わせて

1600年前の姿を現していく作業が始まりました。

 

西平先生がイキイキとされてらして、こちらも楽しくなってきて、
意見がするりするりと出てきます。(しゃべりすぎちゃうかったかな。ちょっと反省)

 

 

次回からは、石に直弧文を彫っていく作業に入るようです。

とても楽しみ。

 

 

そして、このファイルに資料をたくさん入れて出来上がるのも楽しみです^^

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